VPNはいつ接続すればいいの?VPNサービスについてわかりやすく解説

ネットワーク

VPNとは

当サイトは広告を掲載しています

バーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)は、一般的にVPNと略されており、読者の皆さんもVPNの名称の方が聞き覚えがあるかもしれません。VPNは、インターネット上で別のネットワークへの安全で暗号化された接続を可能にする技術です。組織や企業だけでなく個人の方でもVPN接続を以下の目的で広く利用しています:

  1. オンライン・プライバシーの強化
  2. ネットワーク・セキュリティの最大化
  3. 地理的な場所によって制限されているリソースにアクセスする・
  4. 特定のタスクやサイトのためにIPを隠す。

インターネット上には個人データや企業データを危険に晒すリスクが潜んでいるこは、皆さん知っていますが、インターネット先進国のアメリカでさえ自宅でVPNを利用している人は27.9%程しかいないのが現状です。

今回は、「いつVPNを使うべき場合」なのか、「いつならVPNを使わないほうがいい場合」なのかについて、初心者にもわかりやすく解説します。また同時に、VPNのメリット、デメリット、さらに個人の自宅にVPN接続が必要かを解説します。

VPNを接続するタイミング

前述したようにVPN(Virtual Private Network)をサーバー経由でルーティングします。こうすることで、次のようなことが可能になります:

  1. IPアドレスを隠す
  2. データの暗号化
  3. サイバー脅威からの保護
  4. より良いサイバーセキュリティを提供します。

しかし、すべての状況でVPNを使用する必要があるわけではありません。どのような場合にVPNを使用するのがよいかを説明します。

公衆Wi-Fiを利用する場合

公衆Wi-Fiネットワークは安全でないことは殆どの皆さんはご存じだと思います。例えば、カフェなどで無料Wi-Fiに接続すると、PCから警告が出る場合もありますね。

公衆Wi-Fiネットワークに接続すると、データが傍受されたり、監視されたり、盗まれたりする可能性があり、サイバー犯罪者の格好の標的となる可能性があります。

VPNはこのリスクを軽減し、あなたのデータを保護するのに役立ちます。

VPNはデータを暗号化し、IPアドレスを隠します。これにより、ハッカーがあなたの機密情報にアクセスすることがより難しくなります。また、あなたの位置情報もある程度隠します。これにより、オンライン時にプライバシーを確保することができます。

機密性の高い情報にアクセスする場合

オンラインで機密性の高い情報にアクセスする場合は、VPNを使用してデータを保護する必要があります。

機密性の高い情報とは例えば、銀行口座や健康記録などです。

VPNはデータを暗号化し、安全なサーバーを経由させることにより、情報への不正アクセスのリスクを最小限に抑えることができます。ただし、信頼できるVPNプロバイダーを利用するようにしてください。なぜなら、あなたのデータはそのままVPNサーバーを経由するからです。信頼できないVPNプロバイダーを利用すると、プロバイダーからデータが盗まれる恐れがあります。

他国へ旅行する場合

国によってはインターネット検閲法が厳しく、特定のウェブサイトやサービスへのアクセスを制限している場合があります。

そのような国では、VPNを利用することでこれらの制限を回避し、必要なコンテンツにアクセスすることができます。これには、国別の情報サイトやプライベートサーバーなどが含まれます。

ファイルをダウンロードする場合

インターネットから頻繁にファイルをダウンロードする場合、VPNはあなたを守ることができます。特に大容量のダウンロードや、安全でないサイトからダウンロードする場合に有効です。VPNはマルウェアやその他のサイバー脅威からあなたを守ります。

VPNはインターネットトラフィックを暗号化し、IPアドレスを隠します。これにより、ウェブサイトからコンテンツをダウンロードする人々を狙うサイバー犯罪者からあなたの安全を守ることができます。

但し、ここで注意しなければならないのは、VPNを利用する場合でも、ダウンロードするコンテンツやダウンロード元には注意が必要であるということです。

当サイトは広告を掲載しています

リモートワークの場合

リモートで仕事をする場合、VPNを使えば、会社のネットワークに安全かつ個人的にアクセスすることができます。同時に、VPNはあなたの会社のデータを保護し、あなたのオンライン活動が監視されていないことを確認するのに役立ちます。

VPNの長所と短所

VPNは、オンラインのプライバシーとセキュリティを強化するための強力なツールです。しかし、VPNを使うことにデメリットもあります。ここでは、あなたが期待できるメリットとデメリットを比較してみましょう。

VPNを接続するメリット

  • プライバシーの強化: VPNはあなたのインターネットトラフィックを暗号化するため、あなたのオンライン活動を監視したり、IPアドレスを追跡したりすることが非常に難しくなります。
  • セキュリティの向上: VPNは、あなたのIPアドレスをマスキングし、データを暗号化することで、あなたのインターネット接続にさらなるセキュリティ層を追加します。
  • 地域制限のあるコンテンツへのアクセス: VPNを利用すると、ウェブサイトやストリーミングサービスの地域制限を回避できるため、お住まいの地域でブロックされている可能性のあるコンテンツにアクセスできます。
  • リモートアクセス: VPNを利用することで、自宅や職場のネットワークにリモートで接続することができ、あたかも物理的にネットワーク内にいるかのように、ファイルやプリンタ、その他のリソースにアクセスすることができます。
  • 匿名性: VPNの中には、匿名IPアドレスを使用できるものもあります。これにより、ウェブサイトがあなたの行動を追跡したり、オンラインであなたを特定したりすることが難しくなります。

VPNを接続するデメリット

  • ストリーミング・サービスへのアクセスが制限される: NetflixやHuluなどの一部のストリーミングサービスでは、VPNを使用してコンテンツにアクセスするユーザーを積極的にブロックしています。
  • 法規制の問題: 国によっては、VPNの使用を制限または禁止する法律や規制があります。
  • 無料VPNを利用する危険性: ほとんどの無料VPNはセキュリティレベルが低く、データ収集や第三者への売却の危険性があります。

家庭用VPNは本当に必要か?

VPNは、オンラインのプライバシーとセキュリティを強化するための貴重なツールとなり得ることは、ここまでで繰り返し述べてきましたね。以下はVPNを利用する目的別に表にまとめたものです。

目的割合
個人利用29%
ビジネス利用24%
個人とビジネスの両方15%
利用していない32%
(引用元:https://www.security.org/vpn/statistics/

個人データを保護するために自宅でVPN接続を利用しているのは29%程度が現状となっている。

利用の理由として:

  • 公衆Wi-Fi利用時のセキュリティ対策
  • データ収集の制限
  • 地域制限のあるサイトへのアクセス
  • ビジネスデータ保護や職場規定
  • 大容量ファイルのダウンロード
当サイトは広告を掲載しています

まとめ

ネット上でのサイバー脅威のリスクがこれほど蔓延している世界では、VPNを利用することはセキュリティ向上への重要な一歩となりえます。上記の理由に当てはまるようであれば、一度VPN接続について検討することをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました